ネットオークション
(詐欺に遭ってしまったかな・・・と思ったら)
① 取引のページを保存する(印刷もする)
② 再度相手方に連絡を取ってみる
③ 内容証明郵便を送る
・送った手紙の内容を郵便局が証明してくれる特別な郵便です。「相手方に請求した」という確実な証拠になります。内容証明郵便を送ったにも関わらず返答がない、住所架空(「尋ねなし」)で戻ってきた場合などは、「詐欺」と推測できます。
・ヤフーなどは補償金額が大きいため、「内容証明郵便での請求」を推奨しています(補償を受ける際に必要になります)。
・補償を受けるためには警察への被害届が必要になり、被害届を出すためには内容証明の提出が必要になります。結局は、補償を受けるためには内容証明の提出が必要になってきます。
・内容証明郵便で請求することによって、相手がビックリして、商品を送ってきたり、返金をしてくることも考えられます。
・警察などに詐欺での被害届を出しに行っても、警察によっては「まず内容証明を出してみてください」と言われます。
・「○月○日までに引き渡せ(本書面到達後○日以内に引き渡せ)。期間内に引渡しがない場合は、あらためて契約解除の通知をすることなく、期間の経過をもって、貴殿との売買契約を解除する。」といった文面となります。(債務不履行解除は、いきなり解除できません。相当の期間を定めて催告し、その期間内に履行(商品の引渡しなど)されないときにはじめて解除することができます。解除がなされた場合、契約ははじめからなかったものとなりますので、代金を受け取っている売主は、その代金を買主に返還しなければなりません。)
・相手方に対して、「解除する」と言えば解除できますが、「言った言わない」と後で争いになりかねません。ですから、解除は内容証明ですべきです。
・実際問題として、詐欺の場合は、相手に直接返金を求めることは、住所架空などで非常に難しいことが多いです。そのため、各オークションの補償制度を利用することが圧倒的に多いのです。
④ 補償制度を利用する
●ヤフーなどの大手のオークションでは、それぞれ金額は異なりますが、たいていは補償制度を設けています。
●お金を振り込んだのに商品が送られてこない、商品を送ったのにお金が振り込まれない、などの事故が明らかになった場合、ヤフーでは、落札代金の8割、最高50万円まで補償されます(全額ではありません)。ただし、どんな場合でも補償を受けられるわけではありません。ヤフーの場合、トラブルが報告されている口座が掲載されていますので、そこに記載されている出品者との取引は対象外になります。詳しくはヤフーオークション補償制度(ヤフオクサイトへ)を参考にしてください。
●詐欺に遭ったな・・・と思ったら、まずヤフーへ報告しましょう。
●補償を受けられるかどうかは、最終的にオークション運営会社の判断となります。
●補償が受けられないケースもありますので、詳しくはヤフーオークションサイトを参考にしてください。
●ヤフーオークションの補償請求に必要な書類など
・落札内容が確認できる画面の保存(印刷)、詳細な入札履歴画面の保存(印刷)
・代金を支払ったことを証明するもの(振込明細書・レシート・クレジットカード利用明細など)、又は、商品を送付したことを証明するもの(宅急便の発送控など)
・運転免許証・健康保険証のコピー、住民票、印鑑証明など本人確認ができるもの(現住所・生年月日が確認できるもの)
・相手方へ送付した内容証明郵便のコピー
・警察へ提出した被害届の受理番号(届出先・担当者氏名